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備前焼Q&A_12
備前市探検隊
教科書でみたけど、掘り出された土とよく練った後の土をくらべて、掘り出された土はさわれないほどカチンカチンなような物だけれど、これをどう練るのですか?
かわいてカチンカチンになった土は、木づちなどでたたいて、小さくしてから水そうに入れ、一度泥水にしてからろくろで使う練り土にするんじゃ。
焼く前に1カ月ほど乾燥させるのは水分を抜くためですか?
そのとおりじゃ。
ろくろをするとき使う粘土1kgには、水が約250g含まれている。この水を抜いてよく乾かしてやらないと窯で焼くときに割れてしまうんじゃ。備前焼の粘土は、たいへん乾きにくい粘土で、また、急に乾かすと乾かしているときに割れてしまったり、真っすぐ作ったものが曲がったりする。じゃから、できるだけゆっくりと乾燥させるんじゃ。大きなつぼなどは、乾燥に1カ月ほどもかかるんじゃよ。
焼くときの努力や工夫はなんですか?
焼く前の窯詰めでは、窯全体に炎がまんべんなく流れるように作品の並べ方をいろいろ工夫する。また、作品にどのような模様をつけたらよいか、そのためには窯のどこに入れたらよいかなどよく考えながら詰めしていくんじゃ。
備前焼の登り窯は、10日間ぐらい火をたき続けなければならない。この間は、急に温度を上げたり、松割木を入れ忘れたりしないよう気をつけている。窯たきをするときは、窯のどの部分も同じように焼けるように松割木の投げ入れ方などを工夫しているんじゃ。
どうしてきかいを使わず、手作りで作るのですか?
なぜ仕事がきかい化できないんですか?
手づくりの良さを生かす方法をとっている(美術品的な価値)ということと、原料の違いやものの形などによりきかい化できないということがあるからじゃ。
土の中の空気を出して、土のつぶをどうやってそろえるのですか?
土を充分練り合わせる。
練り合わせることにより、空気が出て粘りがでてくるんじゃ。
菊 ひ ね り・・・ 手や足を使って菊の形の様に練り合わせること
真空土練機・・・ きかいを使って、空気が入らないよう練ること(普及しつつあるが、きかいが高価なため少ない)