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備前焼Q&A_16

記事ID:0003611 更新日:2020年2月10日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

備前市探検隊

びぜんしたんけんたい

しつもんのぼり窯は、ふつうの窯とどこがちがうのですか?

かいとう現在、焼き物を焼く窯で一番使われているのは、ガス窯じゃ。ガス窯は角型の窯で、部屋はひとつしかない。
これに比べ登り窯の場合は、丸型の窯で部屋がいくつかある。また、電気窯もよく使われている。ガス窯もでんき窯も最初にスイッチを入れるだけで、あとは自動的に焼き上がるようなそうちを取り付けることができるんじゃ。しかし、登り窯ではまきをもやしているので、いつも人間がそばについているんじゃ。決められた時間にまきを窯の中に投げ入れているんじゃ。

しつもん100個焼いたとしたら何個くらい失敗するんですか?

かいとう備前陶芸センターでは、焼いているときに割れてしまったり、ほかの物とくっついてしまったり、良い焼け方や良いもようがつかないものなどの失敗作品が20〜30個くらいできるそうじゃ。

しつもん家庭で窯が無くても作れる方法があったら教えてください。

かいとう野焼きという方法がある。外で少し大きな火をたいてもかまわない広い場所が必要じゃ。まず地面を少しほり、その穴に作品を積み重ね、その上でたきびをすると焼けてかたくなる。最初からいきなり強い火をたくと、作品が割れてしまうので、弱い火から始める。最初はいねわらを燃やすことがよくある。そして、だんだんと火を強めていく。なかの作品が真っ赤になるまで十分温度を上げていくんじゃ。短くても4〜5時間くらいかけないと、うまく焼けないと思うぞ。焼き上がったらすぐに取り出さないで、灰をかぶったまま自然に冷めるのを待つんじゃ。

しつもん備前焼では窯の位置によって出る色が違うといいますが、どの位置だとどのような色がでるのでしょうか?

かいとう「ウド」のように、窯の中で長い時間直接炎にあたる所においた作品には、しその葉のようなこい赤紫色(しそ色と呼んでいる)が出ることが多いんじゃ。

しつもん備前焼に色をつけているんですか?

かいとう備前焼には、色はつけていない。備前焼の色やもようは、窯の中で土と炎の作用で自然につくんじゃ。すばらしいぞ。

しつもん窯の内部の名前はどういうふうにつけられたのですか?

かいとうなぜそのような名前がついたか(1番窯・2番窯)については、前に言った通りじゃ。「ウド」と「ケド」が、なぜそのように呼ばれるようになったかは、ざんねんながらわからないんじゃ。

 

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