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備前焼Q&A_14

記事ID:0003582 更新日:2020年2月10日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

備前市探検隊

びぜんしたんけんたい

しつもん作品が金色に光るものがありますが、どうしてですか?

かいとう窯の中に湿気が多いとき、ところどころ金色に焼き上がったり、全体的に黒っぽくなったりするんじゃ

しつもん“ころがし”とはなんですか?

かいとう作品を焼くときに、寝かせて焼く方法じゃ。この方法で焼くと、こわれてしまうことがいつもよりおおく、ふつうのものよりねだんはわりだかになるぞ。

しつもん火は窯の中の場所によって温度はちがうのですか?

かいとうちがう。
登り窯ではどうしても30〜50℃くらいの温度差ができることが多い。また、登り窯は窯全体がいちどに同じ温度になるのではないぞ。窯たきは、まず「ウド」からたき、9日間ぐらいかけて温度を上げていく。焼き上がったら次に「1番窯」を焼き、次に「2番窯」を…と次々にたく位置を後ろへいどうして、窯の各部屋ごとの温度を上げていくんじゃ。後ろの部屋を焼いているときは、前の部屋の温度は火をたかないので下がっている。「ウド」が焼き上がったときには、「ウド」の余熱で後ろの「1番窯」は1100℃位になっているんじゃ。

しつもん10日間火は同じ温度ですか?
窯をたくときの一日の平均温度は何度ですか?
また、日に何度ずつへらしますか?

かいとう10日間同じ温度ではない。10日間かけて、低い温度から最高温度までじょじょに上げていくんじゃ。
現在、備前陶芸センターでは、次のように温度を上げていっているぞ。

ウドの温度
最初火を入れてから 1日後 100℃
〃 2日後 200℃
〃 3日後 300℃
〃 4日後 400℃
〃 5日後 650℃
〃 6日後 900℃
〃 7日後 1050℃
〃 8日後 1100℃
〃 9日後 1130℃
〃 10日後 1150℃ (ウドの焼き上がり)
焼き上がった後は、窯の温度が自然に下がるのを待つ。人間が窯の中に入れるようになるには10日間くらいかかるんじゃ。

しつもん作り終えた後、デザインなどの工夫や努力についてはどのようにしているのですか?

かいとう作ったときは良い形でも、乾燥したときや焼くときに形がかわってしまって、焼き上がったらあまり良くないということがある。このようなときは、次に作るときにはこの形はどのように直せば良いデザインになるか、いろいろと工夫するんじゃ。
また、良い作品を作るためには、良い焼き物をたくさん見て勉強しなければいけない。時には絵を見ることもデザインのべんきょうになるんじゃよ。デザインを工夫するためには、いろいろな物を注意してよく見ることが必要なんじゃ。

しつもん備前焼を作るのには、どうしてそんなに長い期間がいるのですか?

かいとう備前焼を作るにのは、大きなきかいは使わないで、ほとんど人間がひとつひとつ手で作っている。また、作っている所の多くは、家族の人3〜4人で土を練ったり、ろくろで作品を作ったり、窯につめて焼くのも家族だけでしている所が多いので、どうしても長い期間かかってしまうんじゃ。
備前焼では、ろくろで作ったものを乾かすため、部屋の中でゆっくりと乾燥させる。大きな壺などは1ヶ月以上かかることもある。さらに、窯に入れて焼くのに10日間、焼き上がって窯を冷ますのも10日間くらいかかるんじゃ。このようにじゃな、作る方法からみてもかなりの時間がかかっているんじゃ。

 

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