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新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない状況ではありますが、国内外で徐々に経済活動が再開される中、昨年は、長らく中止や延期をしていたイベントについて、感染症対策を徹底した上で実施し、岡山備前SEA TO SUMMITや備前焼まつりなど数多くの方にお越しいただきました。また、海外に目を向け、パリで備前焼セミナーを実施し、海外での販路拡大についての手応えを感じることができました。今後も、積極的に海外展開を行い、備前焼の知名度向上を目指してまいります。
さらに、新しいまちづくりとして、備前焼の魅力や情報の発信拠点としてリニューアルする備前焼ミュージアム、様々なアクティビティと融合する新中央図書館、旧アルファビゼンの一部を解体し防災機能を備えた市民の学習活動や地域文化創造の交流拠点となる複合施設、地産地消を含めた食育の推進や衛生的かつ安全でおいしい給食を提供する学校給食共同調理場という4施設の整備事業を「ビッグ4」と掲げ、進めております。いずれも備前市の未来を象徴する施設であり、完成に向け取り組んでまいります。
文化面に目を向けると、「北前船」の寄港地として日本遺産の追加認定を受け、「旧閑谷学校」、「備前焼」を併せた「三つの日本遺産がある文化のまち」として、これらの関連施設を相互に連携することで、観光需要の喚起につながるよう取り組んでまいります。
教育面では、小中一貫教育を推進してまいります。小中一貫教育は、義務教育9年間の長期にわたり一貫した学習指導や生徒指導を行うことができ、既に伊里学園、三石学園で行われておりますが、新たに、備前学園、日生学園、吉永学園で実施し、学力の向上を図ってまいります。
また、人口減少に対応し、自治体業務を効率化するためには、マイナンバーカードの利用が不可欠です。市民全員にマイナンバーカードを取得していただけるよう啓発に努め、先進的なデジタル都市を目指してまいります。
最後に、新型コロナウイルスの影響で停滞していた数年間から大きく飛躍する年となるよう邁進してまいりますので、一層のご指導とご支援をお願い申し上げます。
令和5年1月1日
備前市長 𠮷村武司