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このたび、多くの市民の皆さんからご支援を賜り、備前市長に就任させていただきました。皆さんからいただいた大きな信託に、心より感謝申し上げます。
選挙期間中、私は一人でも多くの市民の声を直接お聞きしようと地域を歩き、対話を重ねてまいりました。
それらの声には、今の暮らしの中で感じる不安や、将来への期待、そしてこのまちに対する深い思いや願いが込められていました。これからその声に少しでも応えられるよう、誠心誠意努めてまいります。
私は市長として、市役所が、今を生きるすべての市民に、そしてこれから備前に移り住んでくる人々やこれから生まれてくる未来の市民にとっても、信頼される存在となることを目指します。
そのために、市役所がすべての政策の“本質的な価値”を徹底的に考え抜く組織となり、市民一人ひとりが抱える悩みに寄り添い解決することで、よりよい備前市を未来に残してまいりたいと考えております。
今まで鉄工所の経営者として生きてきて、政治や行政の経験はありません。
しかし、お客様に「ものづくりの、その先にある本質的な価値」を届けるために、機械の音を、材料の手触りを、そして現場の状況や声を五感で感じとり、仲間と力を合わせて試行錯誤し続けてきた経験は、市政運営にも通じるものがあると確信しています。
また、限られた財源の中ですべてのことを一度に実現することはできません。だからこそ、何を優先し、何を我慢すべきか。その選択を皆さんと一緒に考え、優先順位を判断していく覚悟であります。
次の世代に誇れるまちを実現させるため、これからも皆さんの声を聴かせてください。このまちを動かす主役は、市民の皆さんです。
今後も、皆さんのご支援とご協力をお願い申し上げ、就任の挨拶といたします。
備前市長 長﨑信行