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e-Bizen Museum <香登を支えたマイスター3>

記事ID:0000517 更新日:2022年3月1日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

香登を支えたマイスター

香登公民館

桶と樽について

 桶や樽は、 木材工芸の 種類の中でも、 特に 桶物として分類されていて、 板材を十数枚合わせ、 底板をつけ、 箍で締めて 作った 容器です。
 

 箍とは 桶や 樽にはめて 外側堅く 締め 固めるのに用いる 輪状のもので、 明治の末までは竹を 割ってひとまとめにした竹製のものでしたが、大正以降は針金や真鍮を使った金属製が 主になりました。
 

 桶は 木製円筒状の容器の総称であり、一般に蓋がないものを言います。 桶の語源は「 麻笥(をけ)」で、古代から 中世までは桧などの薄板を曲げて桜の樹皮などの紐でとじた「 曲物桶(まげものおけ)」などと呼ばれ、それを 作る職人も桧物師(ひものし)と呼ばれていました。
 

 樽は酒、 醤油などの液体を運搬、 貯蔵する円筒形の木製容器で、 蓋板の固着したものを特に「たる」と 呼んで、桶と区別しています。


 材料には、 檜(ひのき)、 椹(さわら)など樹脂成分の多い 針葉樹が使われ、 酒樽など液体の滲出を防ぐ必要のあるものには板目の木材を使い、ご飯を入れるお櫃(ひつ)などには柾目(まさめ)の木材を用いるようです。


 板目とは 繊維と平行に、つまり 縦に切った木材をいい、切り口の木目は山形や不規則な波形になります。
 

 柾目とは、中心のずいを通って、 縦に切った木材をいい、木目は平行に通っています。
 板は乾燥すると 曲がる性質がありますが、 柾目は板目に比べて曲がりにくくなっています。