ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 生涯学習部 > 生涯学習課 > テーマ展「陶にして、風貌を刻む―備前焼陶像と陶進舎の人々―」開催

本文

テーマ展「陶にして、風貌を刻む―備前焼陶像と陶進舎の人々―」開催

記事ID:0035654 更新日:2025年9月17日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示
チラシ
日本を代表する彫刻家で、「陶彫の父」と称される沼田一雅(1873〜1954)は、昭和10年頃に結成した伊部の若き陶工集団「陶進舎」に彫刻を指導するなど影響を与えました。ここで西洋彫刻を基礎とした彫刻を学んだ若き陶工達は、従来製作してきた置物や細工物に更なるリアリティを表現し、その技術を活かし、後に優れた陶工として各々が活躍することとなります。
第二次世界大戦時、「金属類回収令」が布かれ、全国各地の銅像は姿を消し、その代材として陶製の肖像彫刻が台頭すると、備前焼の産地「伊部」においても例外ではなく、戦意高揚を目的として東郷平八郎や乃木希典、歴史上の偉人として和気清麻呂、二宮尊徳像など、備前焼製の陶像が大量に製造されるに至り、その原型などに技術が発揮されることとなった。
本展では、一点作りの備前焼「陶像」を中心に紹介するとともに、「陶進舎」の同人や、岡本錦朋、草加春陽をはじめ、戦前備前焼の彫刻指導も行い、岡山県内に数多くの銅像を製作し、現在ほとんどが供出のため現存しない井上仰山が製作した銅像を新たに市内にて発見しました。これらと共に、伊勢崎陽山が製作した《高杉晋作像》の貴重な製作過程を紹介します。

  ◆備前市歴史民俗資料館 テーマ展「陶にして、風貌を刻む―備前焼陶像と陶進舎の人々―」

【主  催】備前市歴史民俗資料館

【後  援】山陽新聞社、FM岡山、KSB瀬戸内海放送、RNC西日本放送、RSK山陽放送、TSCテレビせとうち、OHK岡山放送、一般財団法人備前市文化芸術振興財団

【開催日時】令和7年10月1日(水曜日)~12月7日(日曜日) 9時〜16時半 
       休館:月曜日・祝日の翌日
【会 場】備前市歴史民俗資料館 企画展示室・セラミックス室

【入館料】無料

関連行事

(1) 講演会「備前の細工物と陶彫、その技術」
講師:木村玉舟氏(日本陶彫会副会長)
日 時:10月18日(土曜日)14時〜15時
場所:歴史民俗資料館
定 員:10人(事前申込必須、先着順) ※後日、文化財係YouTubeにて講演の様子を公開予定

(2) ワークショップ「自刻頭像を作ってみよう!」
講師:当館学芸員
日時:11月22日(土曜日)14時~15時半
場所:歴史民俗資料館
定員:6人(事前申込必須、先着順)
材料費:700円(卓上ミラーを持参すること)

(3) 学芸員による展示解説
日 時:10月12日(日曜日)、10月22日(水曜日)、11月23日(日曜日)
各回13時半〜14時半
場 所:歴史民俗資料館 企画展示室
定 員:なし(事前申込不要)