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令和5年度 通いの場リーダ-研修会を行いました
・令和5年度 通いの場リーダ-研修会を行いました
令和5年度11月8日から12月2日にかけて、北・南・東の3圏域で「令和5年度通いの場リーダ-研修会」を行いました。
通いの場リーダーとは
身近な地域で介護予防に取り組む「通いの場」の運営の担い手の皆さまです。
「通いの場」のリーダー同士で情報交換をして、各自の活動に取り入れてほしいという目的で、研修会を行いました。
アフターコロナでの開催ということで、これまでの各通いの場から1名参加の制限をなくし59名の方に参加いただきました。
今回のテーマは
「通いの場の参加者を増やすためにできることや、通いの場を盛り上げるための工夫」です。
取り組みとしては「ワールドカフェミーティング」を行いました。
ワールドカフェミーティングとは
- 自由に意見を言う
- いつもと違う雰囲気で話し合いをする
- 多くの知恵・考えを集める
- 考えや知識を深める
- 新たな気づきを得る
- お互いの理解を進める
- お互いに仲良くなる
ことを目的に行います。
- 対話を楽しむ
- アイデアをつなげる
- 話をよく聞く
- 否定しないで受け止める
- どんどん模造紙に書いていく
という5つのエチケットを胸に、たくさんの意見をだしあい、聞きあいます。
10分ごとに席替えを行い話すので、たくさんのアイデアに触れることができます。
簡単な自己紹介ののちに、意見を出していきます。
200を越える意見が出ました
一部を紹介します
「通いの場の参加者を増やすためにできることや、通いの場を盛り上げるための工夫」
参加者を増やすための工夫
- 友達が友達を誘う
- 男性がいないので声掛けをする
- チラシ・回覧を回す。ゴミステーションに張り紙をする
- 通いの場で実施したことの「○○だより」を作成し地域で回覧したり掲示した
- 退職した方や介護の落ち着いた方に声をかける
- 血圧・体温チェックを通いの場でできることをPRする
- 夫婦で参加してもらう
- 日ごろから近所で声を掛け合う(「仕事終わったら入られよー)等)
- 気分転換に皆で出かけると、口コミが広がり通いの場のPRになる
- パソコンが得意な人が活動内容を盛り込んだチラシを作成し地区で回覧したり、掲示した
- 地区の集まりで4月に日程表を配る
- 放送で呼びかけてみる・活動内容も伝える
- 「得意なことを教えてください」と誘い出す
- 参加者カードを作り毎回ハンコを押すようにしている。皆勤賞を出す
サロンを盛り上げる活動
- 賞品を出す
- 食材持ち寄りで料理をする
- お弁当を注文する みんなで食べる
- 何がしたいかアンケートを取る
- グランドゴルフをする
- 講師に来てもらう(健康・防災・特殊詐欺・ヤクルト・法務局・包括)
- 百人一首を読む
- 季節の行事(花見・七夕・そうめん流し・運動会・お花見・誕生日会・クリスマス・もちつき・しめ縄つくりなど)
- お誕生日会
- 年齢、地域で異なる、個々の希望を聞いていく
- 手芸・押し花・ちぎり絵・ぬりえ・刺し子
- カラオケ
- 脳トレ・ 倍数手拍子・替え歌・サムのダンスDVD
- 輪投げ・ボーリング・ビンゴゲーム・脳トレプリント・体操・ボール投げ
- 近隣の通いの場と交流
- 工場見学(ヤクルト・鷹取醤油・山陽新聞)
- 外出イベント・ミニ旅行
- みんなで花植えなどの作業をする
- 畑仕事の情報交換。苗の分け合い。
- 家庭菜園の野菜を持ってきてもらう
- 脳トレばかりではなく外でも活動する
- お手玉回しなど、落としても大笑いが起きる
- 童謡をみんなで歌う
- 下野さんに来てもらってパフォーマンス鑑賞
- 社協のレク用品を活用
- 近場にお買い物
- 市の音楽祭に乗り合わせていく
- 孫や子の参加
- 社協のハンドベルを借りて演奏をした
- 閑谷苑のバンド演奏
- 音楽をかけて雰囲気を盛り上げる
サロンに参加しやすくするためにしている工夫
- 耳の遠い人の近くに伝える人を置く
- 付き添いサポーターを活用する
- 冷暖房などの環境を整備する
- 季節によって場所を変えている
- 家族の人から「誘ってあげて」と言われたので迎えに行っている
- デマンドタクシーの活用
- 小さいメモチラシに次回の予定をしるしたものを渡す
- 開催日を増やして参加しやすくする
サロンを楽しく続けていくための工夫
- 包括や社協を頼る(リーフレットの提供、講師の紹介、脳トレの紹介など)
- 料理をしたとき紙皿を使い片づけを簡単にする
- 現在の参加者が楽しめる会にする
- みんなで食べておしゃべりをする
- 役割を当番制にしない。できる人がやる
- 体操・歌・雑談で満足。無理をしない
- 参加者の得意分野があるのでいろいろしてみる
- 暑い時期は休みにする
- 通いの場のリーダー研修会に一緒に参加してもらう
- リーダーだけが頑張らないでもいいように役割分担をする(鍵開け、DVDかかりなど)
- 代表者を立てず2人ずつ、当番制にする
- 体操だけの簡単な日も作る
- 参加者の特技を生かす(笑いヨガ・音楽など)
- サロン同士で物品の貸し借りをする
- 脳トレをしてくれる先生(地元住民)を呼んでいる脳トレをしてくれる先生(地元住民)を呼んでいる
- ノルマも納期もない内職をして活動費(お茶菓子代)の足しにしている
- おそろいの服を買って通いの場に着ていくことで、服を悩まないし一体感が出る
「そういう方法があるのね」
「うちもやってみようかな」
「今度は通いの場のメンバーと一緒に参加しよう」
参加者さんの表情がとても明るく、こちらもうれしくなりました。
最後は全体共有を行います。
素敵だなと感じた取り組みや、取り入れてみたいと思ったアイデアについて紹介していただきます。
「世話役になって、新規獲得が悩みだったが、お話を聞いて入りにくいという60代にもしっかり声をかけて活動を知ってもらえるよう回覧や貼り紙をしていこうと思った。」
「ワールドカフェミーティングはとてもいい方法だと思う。出た意見が紙の上に残るから会話が弾む。リーダーが毎回次は何をしようかと考えて、負担を感じている。負担が偏ると続かないので分担していこうと思う。」
「四季行事をしているなど取り入れてみたいことがたくさんあった。このリーダー研修にメンバーも一緒に参加したいと思う。」
「回覧や、声掛けの大切さを再認識した。リーダーが一人で頑張るのではなく、楽しんで取り組むことが続いていくために大切だと感じた。」
うれしい声がたくさんでした。
活動のヒントが持って帰ってもらえてとてもうれしく思います。
備前市には140か所の通いの場(サロン)があります。
近くの通いの場(サロン)に行ってみたい方、ぜひ地域包括支援センターにご相談ください。