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市長メッセージ(落成式)

記事ID:0009887 更新日:2020年10月28日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

市長メッセージ

 今から350年前、この備前の地で庶民のための日本最古の公立教育施設「閑谷学校」が創建されました。また本年は、備前市ゆかりの陽明学者 熊沢蕃山の没後330年をむかえます。江戸時代から続く学びの原郷「旧閑谷学校」から受け継がれた先人たちの意思は、今もわれわれの中に脈々と生き続けています。

 特別史跡「旧閑谷学校」を含む教育遺産群が日本遺産の第一号に認定されたのは、今から五年前のことでした。さらに2年後には、備前焼を含む日本六古窯が日本遺産に認定されました。これらは本市の目指す将来像「教育のまち備前」の教育・文化・芸術を彩る出来事として、私の胸にも深く刻まれています。これもひとえに先人諸賢のご努力の賜物であると改めて敬意と感謝を申しあげます。

 これら日本遺産も温故知新「故きを温(たず)ねて 新しきを知る」の言葉通り、活用してこそ価値のあるものと考えます。

 本年2月には、市民の皆さんのご支援とご尽力により、本市の新たなシンボルとなる庁舎が完成しました。この新庁舎は耐震性能を確保した防災拠点であるとともに、「ものづくりのまち備前」の伝統産業や新たな魅力を発信する場として、未来の備前市を見守ってくれることと確信しております。

 さて、新市発足から15年の間、市を取り巻く環境は大きく変わってまいりました。新型コロナウイルス感染症対応という新たな課題も生じております。

 こうした変化に対応するため、市民会議や高校生会議などを含め広く市民からのご意見をうかがいつつ、第三次総合計画の基本構想・基本計画を作成しています。

 「備前市を好きだ」と答えた中高校生が、9年前と比べると10パーセント近く増えていることは誠に喜ばしいことであります。しかし一方で「備前市に住みたい」と答えた方の割合は減少しています。その原因をつぶさに解明し老若男女を問わず、すべての市民が住みたい・住みやすいまちづくりに向けて邁進していく所存です。

 結びにあたり、持続可能な備前市のさらなる発展のために、市民の皆さんより、なお一層のご支援・ご協力をお願いしますとともに、皆さん方の益々のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

 

備前市長 田原 隆雄