1-1 備前市を取り巻く環境
グローバルな社会の進展や情報通信分野に代表される技術革新の進展、インターネットや携帯電話の爆発的な普及に見られるように、近年、情報通信ネットワークの高度化・多様化が加速し、社会の情報化もこれまでにない速さで進展しています。
特にインターネットの高速化・低廉化と利用の推進は社会の潮流で、21世紀の社会経済の基盤となるものです。旧備前市において地域情報化計画を策定した平成13年3月には0%であったインターネットのブロードバンド率が平成18年3月現在では29%程度にまで伸びています。
インターネットを活用した多種多様な電子商取引の創出による流通革命、ICカードや電子マネー等の普及による金融革命等、従来の枠組みでは考えられなかったビジネスやライフスタイルが実現する時代になってきています。さらに、携帯電話などの携帯通信機器の高度化によって、「いつでも、どこでも」インターネットを利用できる社会になってきています。
一方、地域社会においては、少子高齢化の進展、地方分権の推進、生活意識の変化、地域経済活性化の要請、阪神・淡路大震災を契機とし、東南海・南海地震に備えた安全意識の高まり、環境問題への対応等、さまざまな課題を抱えており、これらの地域課題の解決に向けてこれまで以上に効果的な事業、施策を選択し、実施していくことが求められています。
地域情報化計画は、これらの地域課題解決の有効な手段としての側面を視野に入れながら、岡山県東部の拠点都市としての情報化施策の指針を位置づけるものです。
この計画を実施することにより、誰もが安心して情報化の便益を享受でき、誰もが参加できる情報化社会を構築し、「ひとが元気、笑顔あふれるまち備前」の実現を目指せるものと考えます。
「安全で快適に暮らせるまちづくり」、「健康でやさしさあふれるまちづくり」、「地域文化とひとが輝くまちづくり」、「もてなしの心とたくましさのあるまちづくり」、「住民主体の協働のまちづくり」、「健全で自立したまちづくり」の実現を図り、知識・情報の創造、情報の共有化を通じて市民生活の利便性向上、新規産業の創造による地域経済の活性化、高齢者等の社会参加の機会拡大を図ることができるとともに、市への定住化にもつながるものと確信します。
なお、この計画は、21世紀におけるインターネットの技術革新を基本に置き、新たな時代に対応した地域の情報化を進めるためのものです。
1-2 備前市の概要
本市は、岡山県東部に位置しており、兵庫県赤穂市、上郡町などと接する中国地方の東の玄関口です。総面積は258.23キロ平方メートルで、気候は、温和で晴天が多い典型的な瀬戸内式気候です。地形は、南部は瀬戸内海に面し、大小13の島々からなる日生諸島があります。山々が瀬戸内海までせまっており、北部は標高400mの八塔寺地区などの丘陵地があり、西端には岡山県三大河川の一つである吉井川が流れています。
土地の利用状況については、山林が大部分を占めていることから、平坦地に乏しく、都市空間が瀬戸内海沿岸部の平地や主要な道路、鉄道や河川沿いに限られています。
人口の推移を見ると、昭和50年の国勢調査では50,745人であったものが、平成12年には42,534人と、この25年間で8,211人(16.2%)も減少しています。 減少の要因としては、近年の少子化傾向や、構造不況等による地場産業からの離職・転出のほか安価な住宅地を求めて近隣への転出、高学歴化に伴う大学進学者の増加及び卒業者の市外就職等、さまざまな要因が考えられます。人口は年々減少傾向にあり、高齢化の進展と核家族化に歯止めがかかっていません。
交通網は東西方向にはしる山陽自動車道をはじめ、国道2号や国道250号、岡山ブルーライン、南北方向に国道374号、県道穂浪吉永停車場線などにより、広域交通ネットワークの骨格が形成されています。鉄道は東西方向にJR山陽本線と赤穂線が走り、地域内には9駅あります。瀬戸内海には定期船が運航しています。